「幸せの青い鳥」の住まう空間!
年末の大掃除と、
「幸せの青い鳥」をからめたお話をお届けします!
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メ―テルリンクの「幸せの青い鳥」は、
チルチルとミチル兄妹が、
幸せの使いである「青い鳥」を求め、
「思い出の国」「幸福の国」「未来の国」などを巡るのですが、
何処にも見つかりません。
二人は家に帰り、疲れ果てて眠てしまいますが、
目が覚めると、部屋で飼っていたハトが青い鳥になっていた!
「そうか、ぼくたちの飼っていたハトが、本当の青い鳥だったんだ。
幸せの青い鳥は、ぼくたちの家にいたんだ!」
二人は本当の幸せを、一番身近に見つけました!
というお話ですね。
実はもともとの戯曲にはその続きがあって、
二人が「幸せの青い鳥は身近にいたのだ!」と気づいた瞬間、
青い鳥は二人の手から飛び去ってしまったのです。
この物語の一般的なメッセージは、
「幸せを外に求めても、見つからないよ」
「本当の幸せは、身近な日常生活の中にあるんだよ」
「自分の内にある「幸せの青い鳥」は永遠に何処にも逃げないよ!」
と言う感じではないでしょうか。
ところが、やっと見つけた「幸せな青い鳥」が、
窓から飛び去ってしまった理由が、
実はこんな所にもあったのです!
(ここからは私の仮説ですが)
それは、「幸せな青い鳥の住まう空間」、
というものがあることを教えているのです。
チルチルとミチルは旅に出ていたから仕方がないとは言え、
彼らのお部屋・・・あまりにも汚かったのです!
部屋には埃が積り、空気は淀んで、
光は閉ざされ、悪臭も漂って、
散らかった色んな物からは、ネガティブエネルギーが放出されて・・・
「幸せな青い鳥」は、
清潔で明るい空間が大好きな鳥なので、
そこに居たくても、居続けることは死活問題。
残念ながら、大空に逃げ出すしかなかったのです。
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これまでの話を私たちの生活に置きかえると、
幸せの青い鳥を、遠く外側に探すより、
まずは自分の身近な暮らし方や、身近な人との関係を見直して、
何か不協和音を感じているなら、
ちゃんと丁寧に向き合っていくことの大切さを教えてくれています。
家にいると、何故かイライラし、何故か愚痴っぽく、
何故か家族とぎくしゃくし、何故かやる気が出なく、何故か身体が重く・・・
そんなふうにエネルギーダウンしてはとても残念です。
「幸せの青い鳥」は、
明るく、清潔で、淀みがなく、光が溢れている空間が大好きです!
そこにたくさんの笑顔や笑い声があれば、もっと大好きです!
そんな空間には、たくさんの幸せがもたらされます。
「幸せの青い鳥」が、
安心して羽根を休められる部屋にすることは、
そんなに難しいことではありません。
当たり前のことを当たり前にやり、
自分を映す鏡である、目に前の人や目の前の空間や物と、
丁寧に向き合い続けることです。
お部屋の掃除で言えば、
目の前の埃やゴミに気がつけば、
すぐに取り除く。
そんな当たり前のことを淡々と繰り返すことです。
ところで、幸せの青い鳥は、
「思い出の国」にも、「幸福の国」にも、「未来の国」にもいなかったと言うのも、
示唆に富んでいますね。
「今でしょ!」「ここでしょ!」と言うことですね!
「ここでしょ!」とは、
今の私たち自身のことでもあり、
私たちが一番長い時間を過ごしている空間、
家そのものであり、人が集う家庭でもあります。
クリスマス、年末、新年は、一年で一番、
身近な人達が集う時期になると思います。
私自身が「幸せな青い鳥」なら、
家に住まう人、集まる一人一人も「幸せな青い鳥」です。
そして、空間や物も「幸せな青い鳥」そのものなのです!
たくさんの「幸せの青い鳥」が、安心して憩い、明日を生きる活力を養えるような、
そんな空間にできるように、さあ~!そろそろ大掃除をはじめましょうか!
写真・・・かわいい青い鳥は、義母作のちぎり絵
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